高血圧病気の症状集

2011年10月02日 category : 生活習慣病 

高血圧の症状

高血圧によって起こる病気

  • ・動脈硬化
  • ・心筋梗塞、狭心症
  • ・脳卒中
  • ・心肥大、心不全
  • 糖尿病
  • ・睡眠時無呼吸症候群
  • ・腎臓病

血圧とは何か

血液は心臓がギュッと収縮すると、その勢いで送り出されて全身の血管を流れていきます。この心臓から送り出された血液が、血管壁に与える圧力のことを「血圧」といいます。心臓が収縮して血液が全身に送り出されたときに、圧力は最も強くなり血管が広げられます。このときの血圧を「収縮期血圧(最高血圧)」といいます。

反対に、心臓が拡張すると、指先の「末梢血管」などの全身を巡ってきた血液は再び心臓まで戻ります。このときは血管壁にかかる圧力は最も弱くなります。この血圧のことを「拡張期血圧(最低血圧)」といいます。

(例)収縮期血圧(最高血圧)→130/80←拡張期血圧(最低血圧)

血圧変動の要因

血圧は主に「心臓が1回の収縮で送り出す血液の量(心拍出量)」と「末梢血管での血液の流れにくさ(末梢血管抵抗)」によって決まります。

心拍出量が多くなるほど血管壁にかかる圧力は強くなります。また、末梢血管抵抗が悪化すると、心臓は体の隅々まで血液をいきわたらせようとして、より強い圧力で血液を送り出そうとします。こうした要因によって、血圧が上がっていくのです。

血圧が高くなる原因

●動脈硬化

血管が弾力を失って、厚くもろくなるのが「動脈硬化」です。動脈硬化は進行してくると血管の内腔が狭くなってきます。すると、血液が流れにくくなって、末梢血管抵抗が高くなり血圧が上がってしまいます。さながら古くなったゴムホースのようになり、水を流しても通りにくくなるのに似ています。

動脈硬化は「血管の老化現象」といわれ、年をとるにつれて進行します。一般に血圧は加齢とともに徐々に高くなっていきますが、これは動脈硬化の進行と密接に関係しています。

また、高齢になると動脈硬化が進み、太い血管の弾力性が低下しがちです。その影響で、高齢者の高血圧では収縮期血圧は高く、拡張期血圧は低くなり、収縮期血圧と拡張期血圧の差である「脈圧」が大きくなる傾向があります。

●自律神経とホルモン

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」からなり、体のさまざまな臓器の働きをつかさどっています。何らかの理由で交感神経が興奮すると、心臓の働きが活発になって心拍数が増え、血管が収縮して末梢血管抵抗も増加して、血圧が上がります。

また、交感神経の興奮によって血圧を上げるいくつかのホルモンの分泌が促されます。代表的なものとしては、腎臓から分泌される「レニン」によって産生が促される「アンジオテンシンⅡ」というホルモンがあります。アンジオテンシンⅡには、血管を収縮させる作用があります。体内に「ナトリウム」をため込んで、体内の水分量を増やす働きもあるので、血液量が多くなって心拍出量も増え、血圧を上昇させるのです。

●ナトリウム

昔から「塩分をとりすぎると高血圧になる」といわれています。本来なら食事からとった塩分はナトリウムとして血液中に入り、余分なナトリウムは尿と一緒に排泄されます。

しかし、その働き以上に塩分をとりすぎると血液中のナトリウム濃度が高まってしまい、濃度を一定に保つために血管内に水分が多く引き込まれます。同時にのどが渇いて水分を多くとるようになります。その結果、血液量が増えて血圧が上がります。また、ナトリウム自体に交感神経を興奮させる働きがあり、それによっても血圧が上がります。

血圧には種類がある

最近は自宅でも簡単に血圧を測ることのできる「家庭用血圧計」も普及してきています。この家庭用血圧計によって、血圧にもいろいろなタイプがあるということがわかってきました。

血圧のタイプ

病院などの医療機関で測る血圧のことを「外来血圧」といい、以前まではこの外来血圧をもとに、正常血圧と高血圧を診断してきました。しかし、最近は家庭用血圧計で測る「家庭血圧」も合わせて、どのような高血圧なのか判断するようになっています。主に次の4つに分けられます。

●高血圧

外来血圧、家庭血圧ともに高い状態です。外来血圧の場合は「収縮期血圧140mmHg以上、または、拡張期血圧90mmHg以上」だと高血圧と判断されます。家庭血圧は外来よりも基準値が低く、「収縮期血圧135mmHg以上、または、拡張期血圧85mmHg以上」が高血圧とされます。

●白衣高血圧

家庭血圧は正常ですが外来血圧は高くなるタイプです。医療機関で測ると血圧が上がってしまうため、「白衣高血圧」といい、これは緊張によるストレスのためと考えられています。通常すぐに治療する必要はありませんが、白衣高血圧の約1/3は、将来本当の高血圧へと変わってしまうといわれており、経過観察が必要です。

●仮面高血圧

白衣高血圧とは反対に、病院で測る外来血圧は正常ですが、朝や夜に自分で測ると高血圧になっているタイプです。これは治療が必要なタイプで、40歳以上の約10%が仮面高血圧ともいわれています。

●正常血圧

外来血圧と家庭血圧のどちらも正常なタイプです。なかでも、外来血圧と家庭血圧がともに「収縮期血圧120mmHg未満、かつ、拡張期血圧80mmHg未満」が理想的とされています。

白衣高血圧や仮面高血圧は、外来血圧だけでは分からず、家庭血圧を調べる必要があります。自分がどのタイプなのかを知るためにも、家庭での血圧測定が重要になります。

高血圧予備軍の人も気を付ける

最近の研究で、血圧が正常範囲内であっても、少し高めの血圧を放っておくと命にかかわる病気を起こすケースが少なくないことがわかってきました。そのため、高血圧ではないものの、理想的な血圧でもない場合は「高血圧予備軍」と呼ばれています。現在、高血圧予備軍の人は約1500万人いるといわれています。

このように、まだ高血圧でない人も普段から家庭血圧を測り、自分の血圧を知っておくことが大切です。

血圧測定のポイント

●測定のタイミング

家庭で血圧を測るときは、朝と夜の1日2回を測定するのがいいでしょう。

朝は起床後1時間以内に測りましょう。また、「トイレのあと」「朝食の前」「高血圧の薬を飲んでいる人は服用の前」に測りましょう。夜は毎回寝る前に測るようにしましょう。お酒などを飲んだ日でも必ず測るようにしておきましょう。

●測定のポイント

高血圧のカフは心臓と同じ高さで測るのが正確に測るポイントです。一般的には二の腕(上腕)に巻くのがいいとされています。また、測るときにはイスに座り1~2分たってから行いましょう。座ったばかりでは血圧が安定しないことがあるからです。ほかには、薄いシャツくらいならそのまま上からカフを巻いて測定してもかまいません。無理に素肌の上から測ろうとしてシャツをめくってしまうと、シャツが邪魔になって正確に測れなくなることもあるからです。

●測ったら記録しておこう

血圧は毎回測るたびに数値が変動します。そのため、記録に残しておいてある程度まとまった期間から高血圧かどうかを判断します。たまたまその日が高くなっていることもあるので、1日くらいなら心配することはありません。

また、測るときは3回測定し記録します。3回の平均値がその時の血圧になります。特に1回目は高くなりやすいので、その時はあわてず深呼吸してから残りの回数を測りましょう。毎日測定して、平均値が「収縮期血圧135mmHg、または拡張期血圧85mmHg」という家庭血圧の基準値を超える日が5日間以上連続する場合には、一度医師に相談してみましょう。

高血圧に気を付けよう

見逃しやすいタイプがあると書きましたが、そもそも高血圧自体が気づきにくい病気といえます。なぜなら高血圧には自覚症状がないからです。症状がないため、気づかずに放置していると、血管が傷つけられたり血管の弾力性が失われて、「動脈硬化」を引き起こします。動脈硬化が進むと、血管が詰まったり破れやすくなって、「心筋梗塞」や「脳卒中」といった命にかかわる病気を起こしやすくなってしまいます。

最近の研究では、「収縮期血圧」の平均値が2mmHg上がるだけで、心筋梗塞の死亡リスクが約7%、脳卒中の死亡リスクが約10%も高くなることがわかっています。そのため普段から血圧を測り、リスク管理をしておく必要があるのです。

仮面高血圧に注意する

血圧は医療機関で測る「外来血圧」と自宅で測る「家庭血圧」によって、「正常血圧」「白衣高血圧」「仮面高血圧」「高血圧」という4つのタイプに分かれます。この中で特に危険なものが仮面高血圧になります。仮面高血圧の人が心筋梗塞や脳卒中になるリスクは、高血圧と同じくらい高いのですが、外来血圧では正常なため見逃されやすいからです。

仮面高血圧の中にもさらにいくつか種類があるので紹介しておきましょう。

仮面高血圧の種類

血圧は通常は睡眠中に低下して、目が覚めるころに緩やかに上昇します。心筋梗塞や脳卒中は、朝の血圧上昇が関係するといわれ、実際、発症する割合は1日のうち早朝に高くなっています。仮面高血圧の1つである「早朝高血圧」は、起床後の血圧が健康な人よりも高いため、特に注意が必要です。

●早朝高血圧

睡眠中の血圧は正常なのですが、目が覚めるころに急上昇し、その後再び正常血圧に戻ります。これを、「モーニングサージ型」といい、重篤な病気につながりやすいとされています。早朝高血圧は動脈硬化によって、血圧をうまく調節できなくなることが原因です。起床に伴って、精神的・身体的なストレスがかかることも血圧の調節に影響して、血圧を上げる原因となります。

●夜間高血圧

血圧が高い状態が睡眠中から朝まで続き、その後正常高血圧に戻ります。次のような人に多いとされています。

・心不全や腎不全のある人…体内のナトリウムや水分がうまく排出されず、血液循環量が増加するため、睡眠中も血圧が下がりません。

・自律神経障害のある人…「自律神経」は血圧を調節する仕組みの1つで、自律神経が「糖尿病」などによって障害されると、血圧が上がることがあります。特に立ち上がった時に収縮期血圧が20mmHg以上低下して、ふらつきなどが起こる「起立性低血圧」のある人は、横になると血圧が上昇しやすくなります。

・睡眠時無呼吸症候群…睡眠中に呼吸が何度も止まる病気を「睡眠時無呼吸症候群」といいます。呼吸が止まることで酸素不足になり、心臓や血管に負担がかかって血圧が上がります。高血圧の人の10%はこの睡眠時無呼吸症候群であるといわれています。

夜間高血圧の場合、「心不全、腎不全などの臓器障害」や、「夜間や早朝の突然死」が起こりやすくなります。特に、夜間に突然死が起こるリスクは通常の高血圧に比べて約2.5倍高いといわれています。

●ストレス性高血圧

夜間や早朝の血圧は正常ですが、日中の仕事や家事をしているときに血圧が高くなるストレス性高血圧というタイプもあります。これは仕事による精神的なストレスに疲れなどが重なることで血圧が上がるので、「職場高血圧」ということもあります。そのため、医療機関で測った時には仕事から解放されているので、正常血圧に落ち着いています。仕事以外でも、家庭での家事や育児、介護などによるストレスが原因になると考えられます。

仮面高血圧に注意すべき人

仮面高血圧に特に注意が必要なのは、「糖尿病、高脂血症、肥満」などのある人や喫煙者です。こうした人は仮面高血圧があると、心筋梗塞や脳卒中などの命にかかわる病気をより発症しやすくなります。また、過去に「心筋梗塞や脳卒中、心肥大、狭心症、腎障害」などを起こしたことのある人も要注意です。

治療の基本は生活改善

高血圧は自覚症状がなく気づきにくいのですが、放置しているとさまざまな病気を引き起こし、命にまでかかわることもあります。そのため高血圧はサイレントキラーと呼ばれています。高血圧には生活習慣が密接にかかわっているので、さまざまな病気を未然に防ぐためにも、生活習慣を改善し高血圧を治しましょう。

血圧が高くなる要因

一般には血圧は年をとるとともに徐々に高くなっていきます。そこへ、「遺伝的要因」や「肥満」さらに「塩分の取りすぎ、運動不足、ストレス、喫煙、お酒の飲みすぎ」などの「生活習慣」が加わると、高血圧が起こってしまいます。加齢や遺伝的要因は防ぎようがないですが、肥満や生活習慣は改善することができます。特に肥満の解消は血圧を下げるのに特に効果的であることが明らかになっています。

血圧は少しずつ下げていく

血圧が高いからといって、短期間で血圧を下げるために生活習慣を急に変えても、多くの場合、習慣として身につかず、一度は血圧が下がってもしばらくするとまた上がってしまいます。血圧は少しずつ下げることが大切です。

そこで、まずは「収縮期血圧を2mmHg下げる」ことから始めましょう。血圧が高めの人は収縮期血圧の平均値を2mmHg下げるだけで、心筋梗塞の死亡リスクが約7%、脳卒中の死亡リスクが約10%低下することがわかっています。

生活習慣(食事について)

食事は血圧と大きく関係しているので、十分に気を付けましょう。食事では「脂質を控える」などして過剰なエネルギーを摂取しないようにし、常に「腹八分目」を心がけます。体重を1kg減らすだけで、血圧をおよそ1.07mmHg下げる効果もあるといわれています。

また、高血圧のある人は1日の食塩摂取量の目標は「6g未満」です。しかし、いきなり6g未満にするのは難しいので、最初のうちは「1日8~10g」を目標にしてもいいでしょう。食品に含まれる塩分量は自分で計算することが可能です。栄養成分表示のナトリウムをチェックしましょう。このナトリウム量から塩分量を知るには以下の計算式を使います。

ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=塩分相当量(g)

1日の摂取エネルギー量

摂取エネルギー量とは要するにカロリーのことです。必要以上にエネルギーをとると、その分脂肪として体内に蓄積されるので、適切な摂取エネルギー量を知っておきましょう。

①標準体重(kg)×②標準体重1kg当たりのエネルギー消費量(kcal)=1日の適切な摂取エネルギー量(kcal)

①標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

②標準体重1kg当たりのエネルギー消費量(kcal)

・軽労作(デスクワークが主な人など)…25~30kcal

・ふつうの労作(立ち仕事が多い職業)…30~35kcal

・重い労作(力仕事が多い職業)…35kcal以上

(例)身長185cmで主に立ち仕事が多い人の場合、②を30kcalとして計算してみましょう。

標準体重は、1.85(m)×1.85(m)×22=約75.3(kg)ですので、

適切な摂取エネルギー量は75.3(kg)×30(kcal)=2259(kcal)になります。

皆さんも一度計算して、自分の目安を知っておきましょう。

その他、食事では「カリウム」を十分にとることも大切です。カリウムには、体内のナトリウムの排出を促し、血圧の上昇を防ぐ働きがあります。カリウムは緑黄色野菜や果物、海藻類、いも類などに多く含まれています。しかし、特定の食品をたくさんとるのではなく、さまざまな食品をバランスよく食べるようにしましょう。

生活習慣(運動について)

血圧を下げるには毎日の運動も大切になってきます。適度な運動は、末梢血管を広げて、血液の循環を改善させます。すると高い圧力をかけなくても、全身に血液が行き渡るようになって血圧が下がります。

ただし、無理をして体を壊すと意味がありません。運動を始めてから「胸の圧迫感、動悸、呼吸困難」や「ふらつき、脚の痛み」などの症状が現れた場合は、運動を中止して医師に相談してください。

また、運動は肥満の解消のためにも有酸素運動を行いましょう。ウォーキングなどで体に酸素を取り込み、脂肪を燃焼させるようにしましょう。ダイエットは理論的に行うでも詳しく書いてあるので参考にしてください。そのほか、運動の目安として次のようなものもあります。

・1日に20分以上行う(ウォーキングならば20分で2000歩が目安)

・数回に分けて行ってもよい(30分運動するならば、10分間の運動を3回に分けてするなど)

・毎日続ける

・運動は昼間に行うのが望ましい

生活習慣(飲酒、タバコ、睡眠について)

血圧を下げるためにはお酒の飲みすぎにも注意しましょう。適量はビールでいうと、男性で1日に約600ml、女性で約300mlといわれています。また、寝る前にお酒を飲んだ場合は、起床前後に交感神経の働きが活発になって、朝の血圧が急上昇する「早朝高血圧」になってしまいます。早朝高血圧は重篤な病気につながりやすいとされていますので、寝る前の飲酒は控えましょう。

タバコには血圧を上げる作用があります。禁煙すると一時的に体重が増えることもあるのですが、高血圧を防ぐためにも、すぐにでも禁煙を開始しましょう。

ほかにも、睡眠は最近の研究で高血圧に関係する生活習慣として注目されています。睡眠時間が短いと、高血圧だけでなく、「動脈硬化や肥満、糖尿病」を招きやすいといわれています。また、「睡眠時無呼吸症候群」のある人は、高血圧を合併しやすくなります。睡眠時無呼吸症候群があるのなら、そちらも合わせて治療していく必要があります。

生活習慣を改善しても血圧が下がらない時は

高血圧の治療では、まず生活習慣を改善することが大切です。なぜなら薬をのんでも生活習慣が悪いままではうまく血圧が下がらないことが多いからです。しかし、生活習慣を改善しても、十分な降圧効果が得られないことがあり、その時は薬物治療をすることになります。対象になるのは、家庭血圧の平均値が「収縮期血圧135mmHg以上、または拡張期血圧80mmHg以上」の人になります。

家庭血圧をしっかり測る

薬物治療を行うときは、血圧が正常血圧にコントロールできているかを確認することが大切です。約23%の人は医療機関で測る外来血圧はコントロールできていても、自分で測る家庭血圧はコントロールできていないといわれています。

薬の効果は人により個人差があります。そのため、薬の効果を確認するには家庭血圧の測定を続けて、高血圧治療の担当医と相談しながら自分に合った薬を適切に使っていく必要があります。

薬の種類

高血圧の薬物治療に使われる降圧薬は、作用の仕方により「血管を広げる薬」と「血液量を減らす薬」に分けられます。

●血管を広げる薬

血管に作用して血管を広げたり、血管収縮にかかわるホルモンや神経の働きを抑えて血液循環を改善することで、血圧を下げる効果があります。主に次の4つの薬が使われます。

・カルシウム拮抗薬…高血圧の治療に最も多く使われている薬です、「顔のほてり、むくみ、動悸」などの副作用が現れることがあります。

・アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)…副作用は比較的少なく、「糖尿病や脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全」などのある人に使います。

・ACE阻害薬…糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全などのある人に用いられます。副作用として「空咳」がみられることがあります。

・α遮断薬…「前立腺肥大症」などがある人に使われます。「立ちくらみ、めまい」などの副作用が起こる場合があります。

●血液量を減らす薬

心臓にかかる負担を軽減して、血圧を下げます。主に次の2種類の薬があります。

・利尿薬…塩分を多くとる人に適しています。また、ほかの薬を単独で使用して効果がなくとも、少量の利尿薬を組み合わせると相乗効果が期待できます。「糖尿病や痛風、低カリウム血症、脱水」などの副作用が起こることがあります。

・β遮断薬…心臓の悪い人や若い年代の心拍数が多い人に使われます。副作用として、脈が遅くなったり、「ぜんそく」が起こることがあります。

薬の副作用は気づきにくいことがあります。もし薬をのんでいて気になる症状が現れたら、遠慮せず医師に相談するようにしましょう。

薬の飲み方

薬物治療で血圧をコントロールするためには、医師の指示に従って、きちんとのむようにしましょう。

降圧薬は副作用が出ないように少量からのみ始めるのが原則です。毎日同じようにのみ続けることが重要で、自分の判断で服用をやめたり、薬の量を変えるのはやめましょう。

また、2種類以上の降圧薬を併用することもあります。異なる薬を少量ずつのむことで副作用を防ぎ、降圧効果の増大が期待できるためです。季節によっても血圧は変動するので、医師の判断によって冬よりも夏の方が薬の量が少なくなる場合もあります。

そのほか、のみ合わせにも注意が必要です。「カルシウム拮抗薬と多量のグレープフルーツ(ジュース)」や「ACE阻害薬と消炎鎮痛薬」などの組み合わせは、降圧薬の作用が強まったり弱まったりすることがあるため避けましょう。

・薬の効果を確認する

降圧薬の効果を確かめるためには、家庭血圧の測定が欠かせません。家庭血圧は記録しておいて、受診時には必ず担当医に伝えるようにしましょう。家庭血圧の朝と夜の平均値が「収縮期血圧135mmHg未満、かつ拡張期血圧85mmHg未満」にコントロールされていない場合には、担当医と相談して薬の飲み方を変える必要があります。また、生活習慣が十分に改善されて、それが降圧に大きな効果をもたらしている場合には薬の減量や服用をやめられる場合もあります。

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