急性すい炎病気の症状集

急性すい炎の症状

  • 激しい腹痛
  • おう吐
  • 発熱
  • 冷や汗
  • 血圧低下
  • ショック症状
  • 意識が薄れる
  • 呼吸困難
  • 多臓器不全
  • 脱水症状

急性膵炎

急性膵炎とは、「自己消化」といってすい臓から出ている消化液によってすい臓自身が消化されてしまい、急激な炎症が起こる病気です。発症するとかなり激しい腹痛が起こります。重症になると命にかかわることもあるので、すぐに救急車を呼び、治療を受ける必要があります。

まずはすい臓とはどんな臓器か知っておきましょう。すい臓は胃の後ろ側にあり、胃と背骨に挟まれるようなところにあります。成人では、長さ約15㎝で、厚さは約2~3㎝、重さが100~130gほどで、小さな臓器といえます。すい臓の中には「膵管」があり、消化液の「膵液」がここを通って十二指腸に流れていきます。また、膵管は十二指腸に出る出口のあたりで、胆のうに蓄えられた消化液の「胆汁」の通り道である「総胆管」と合流します。

すい臓の働きは、大きく分けると2つあります。1つは消化液である膵液を作る働きです。膵液は三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂肪)を分解する「アミラーゼ・トリプシノーゲン・リパーゼ」が含まれていて、非常に重要な働きをしています。

もう1つは、ホルモンを作る働きがあります。糖尿病にも関係のあるホルモンで、血糖値を下げる「インスリン」や、血糖値を上げる「グルカゴン」などを出しています。

急性膵炎を起こす仕組み

急性膵炎の主な原因は「アルコール」と「胆石」です。アルコールによる急性膵炎は男性に多く、胆石が原因の急性膵炎は女性に多いといわれています。

アルコールが原因の場合

アルコールをたくさん摂取すると、すい臓が刺激されて、膵液の分泌が多くなります。たくさんの膵液が膵管を通るようになるため、膵液の流れが悪くなり、膵管の中の圧力も高くなってしまいます。そうなると、膵液に含まれる消化酵素によって、すい臓自身が消化されてしまう「自己消化」が起こり、急性膵炎を発症します。

胆石が原因の場合

暴飲暴食などにより胆石が落ちてきて、膵管の出口のところが詰まってしまうと、膵液の流れが妨げられて、逆流が起こります。場合によっては胆汁が膵管に逆流することもあります。そうなると、膵管の圧力が高まり、膵液が活性化してすい臓の自己消化が起こります。

急性膵炎の症状について

急性膵炎は、お酒を飲みすぎたり、脂っこいものを食べすぎた数時間後に、「激しい腹痛」に襲われるのが特徴です。みぞおちから左の腹部、ちょうど肋骨の下あたりから背中にかけて、突き抜けるような激しい痛みが起こります。

痛み方は重苦しく、だんだんと強まっていきます。ひどい場合には、膝を抱えないと堪えられないほど、非常に激しく痛みます。痛み特徴として、強まったり弱まったりすることがなく、間断なく激しい痛みが続きます。「嘔吐」や「発熱」を伴うこともあります。

重症になると、「冷や汗が出る」「血圧が低下し、時にショック症状となる」「意識が薄れる」「呼吸困難」などが現れることもあります。消化酵素に破壊されたすい臓の組織から有害物質が血液中に流れてしまい、腎臓、肺、肝臓、心臓などが障害される「多臓器不全」が起こる場合もあります。これは、死に至ることもある非常に危険な状態です。

急性膵炎は急に重症化することがあるので、腹痛などの症状が出たときは、早めに医療機関を受診することが大切です。

急性膵炎の治療

まず、血液検査や尿検査、画像検査などで、すい臓の状態や炎症の広がりなどを調べます。検査の結果、急性膵炎であるとわかれば、次ような治療をしていきます。

絶食と安静

腎臓を働かせないことが重要なので、入院して絶食し、体の安静を保ちます。絶食中は点滴をして水分や栄養を体に送ります。

また、急性膵炎を起こした時は「脱水症状」を起こしやすくなるので、大量の水分を点滴で補っていきます。

薬での治療

急性膵炎の主な治療薬には、「抗酵素薬」「鎮痛薬」「抗菌薬」の3種類があります。抗酵素薬はすい臓の消化酵素の働きを抑える薬で、鎮痛薬は痛みを和らげます。抗菌薬は炎症のある部分に起こりやすい感染を防ぎます。薬は、絶食しているのですべて点滴でしていきます。

重症の場合

「重症急性膵炎」と診断された時には、すぐに「集中治療室(ICU)」で呼吸器や循環器、腎臓などの管理を行います。薬による治療のほか、壊れたすい臓の組織から体中に流れ出している有害物質を取り除き、血液をきれいにしてから体に戻す「血液浄化療法」をすることもあります。手術ですい臓の壊れた部分をとってしまうこともあります。

基本的には、入院での治療は、食事をとっても痛みが起きなくなるまで続けます。入院期間は、軽症なら1週間程度、重症なら2~3か月になります。

急性膵炎はほとんどの場合元通りに回復します。しかし、重症の場合には、すい臓が壊死して働かなくなるので、治療後に「糖尿病」や「消化吸収障害」などの後遺症が残ることもあります。

再発を防ごう

治療後は、急性膵炎の再発を防ぐことが大切になってきます。普段から暴飲暴食はしないように気を付けて、アルコールも止めましょう。また、胆石が原因のときにはそちらも治療していくことが必要になります。

普段の食生活が命にまでかかわることが分かったと思います。日頃から節制を意識しておき、予防しておくのが急性膵炎にとって何より大切です。また、腹痛が起こった時には、「たかが腹痛」と考えずに、救急車を呼びすぐに受診するようにしましょう。

スポンサードリンク

アクセスカウンター

Copyright(c) 2012 病気の症状集 All Rights Reserved.