軽症うつ病気の症状集

軽症うつの症状

  • 睡眠障害
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 食欲低下
  • 腹痛
  • 息苦しさ
  • おっくうさ
  • 落ち込み
  • 抑うつ感
  • 意欲低下

気づきにくい軽症うつ

我々は生活のなかで嫌なことがあると、だれでも気持ちが落ち込んだり、憂うつな気分になります。しかし、それは一時的なもので徐々に普段通りの気分に戻ってきます。このように、日常生活で一時的に憂うつになることを「うつ状態」といいます。

これに対して、「うつ病」では、強い憂うつが長い期間続いて、自分を責める気持ちが強まったり、気力や集中力などが低下してしまい、日常生活に支障をきたすようになります。

うつ病は決して珍しい病気ではありません。誰でもかかる可能性のある病気で、15人に1人はうつ病を経験しているといわれています。

また最近では「軽症うつ」も増えているといわれています。軽症うつというのは身体症状が中心に現れるうつ病のことです。精神症状も現れるのですが、あまり目立ちません。そのため、患者さんは体の病気と思って内科を受診しますが、検査を受けても特に異常は見つからず、軽症うつに気づかないまま時間がたってしまうことがあります。

軽症うつの症状について

軽症うつでは「睡眠障害、倦怠感、頭痛、食欲低下」などの身体症状が多くみられます。ほかにも、「腹痛、息苦しさ」などさまざまな症状がでることがあります。

精神症状で多いのは「おっくうさ、落ち込み、抑うつ感、意欲低下」などです。身体症状のほか、このような精神症状が2週間以上続く場合は軽症うつが疑われます。

軽症うつの患者さんは、自分の身体症状についてまわりの人に話し、不安そうな様子をみせたり、話がくどくなる傾向があります。しかし、自分の精神症状についてはあまり話しません。そのため、周りの人からは落ち込んでいるようには見えず、どちらかといえば明るいと受け止められて、心の病気とは思われていないことがあります。

患者さん自身も「精神症状があると思いたくない」「まわりの人にも精神症状があると思われたくない」という思いがあって、身体的な病気を心配する傾向があるようです。

また、軽症うつになりやすいのは「勤勉、責任感が強い、几帳面、人に気を遣う」などの性格の人です。そのような患者さんに治療のために休養を勧めると、「周囲に迷惑がかかる」「仕事を休むわけにはいかない」などの理由で、休養を取りたがらないことがよくあります。

治療

軽症うつの治療では、うつ病と同じように「休養」「ストレスの軽減」「薬物療法」の3つがあります。

休養

患者さんは、これ以上頑張ることができないくらい頑張って、疲れ切った状態にあるので、しっかりと休む時間をとることが重要です。休養のとり方は、例えば「週末はきちんと休む」「しばらく仕事を休む」など、患者さんの症状によって変わってきます。

ストレス軽減

また、その患者さんにとって何がストレスになっているのかを知り、それをできるだけ減らすようにします。例えば、一時的に仕事の内容や部署を変えることによって心理的負担を減らすなど、勤め先の理解と協力が必要なこともあります。

薬物療法

薬物療法では抗うつ薬を使って治療していきます。

うつ病では脳の神経細胞から出る「神経伝達物質」が不足しているので、抗うつ薬により神経伝達物質の量を増やしてやります。軽症うつでは気分や感情に関係する神経伝達物質である「セロトニン」や「ノルアドレナリン」が不足するので、これらを増やす作用の薬を使います。

・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

第一選択薬としてよく使われる薬です。副作用は比較的少なく、まれに「吐き気、眠気」が起こることがあります。

・SNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

SSRIと同じく、第一選択薬としてよく使われます。副作用は比較的少ないのですが、前立腺肥大症がある場合は、尿がより出にくくなることがあります。

・三環系抗うつ薬

以前から使われている薬で、効果が高いですが「口の渇き、立ちくらみ、便秘」などの副作用があるため、患者さんによっては使いにくいこともあります。

薬は勝手にやめない

抗うつ薬は、まず少量から使い始めて、副作用などを確認しながら、少しずつ量を増やしていきます。多くの場合、効果は2週間程度で現れ始め、1~2か月程度でかなり症状が改善されます。しかし、改善した状態が続いても、さらに数か月以上服用を継続することが大切です。薬をやめるときは医師が様子をみながら、徐々に量を減らしていきます。

患者さんが自分の判断で服用を中止すると、再び症状が現れる危険性があります。必ず医師の指示に従って、必要な間は服用を継続することが重要です。

まわりのサポート

周囲の人が、患者さんを元気づけようと、旅行に誘うなどの例がみられます。しかし、旅行などは患者さんの負担になりやすいので注意が必要です。周囲の人は、「頑張れ」と励ますのではなく、患者さんのつらい気持ちを理解して、悩みなどをを聞いてあげることが大切です。

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