じんましん病気の症状集

2011年11月01日 category : 皮膚 タグ: ,

じんましんの症状

  • ・強いかゆみ
  • ・赤い膨らみ

かゆみと赤い膨らみ

じんましんは年齢や性別に関係なく、多くの人に現れる病気で、皮膚にさまざまな大きさや形をした「赤い膨らみ」ができるのが特徴です。膨らみは体のどこにでも現れ、その多くは「強いかゆみ」を伴います。

これらの症状はほとんどの場合、数十分から数時間後に治まり、皮膚にじんましんの痕が残ることはありません。皮膚に「かさつき、シミ、出血」などの痕が残ったり、同じ部位にとどまっていつまでも消えない場合は別の病気が考えられます。

じんましんが現れる仕組み

じんましんは温度や日光など体外からの刺激や、食べ物など体内からの刺激で起こります。

体が刺激を受けると、「真皮」にある「肥満細胞」という細胞が活性化して、中に蓄えられていた顆粒が外に出ます。その顆粒には、「ヒスタミン」などの化学物質が含まれています。これらの化学物質が皮膚の血管にくっつくと、赤みや膨らみができて、皮膚の知覚神経にくっつくとかゆみを引き起こします。

肥満細胞が活性化する原因はさまざまですが、その仕組みは今のところあまりよく分かっていません。

じんましんの原因とタイプ

じんましんのタイプには大きく分けて次の3つのタイプがあります。

●特発性

原因が特定できないタイプで、全体の約7割がこの特発性に当たります。ほとんど毎月のように、症状が短時間で現れては消える発作を繰り返すのが特徴です。発症後1か月以内のものを「急性じんましん」、1か月以上続くものを「慢性じんましん」といいます。

その誘因には、「細菌やウイルスによる感染症、疲労、ストレス」などの影響が考えられています。

●アレルギー性

アレルギーの素因がある人の体内では、特定の物質(抗原)に対して、「IgE」というたんぱく質(抗体)が作られています。抗原が体内に入ると、肥満細胞の表面にあるIgEと結合します。すると、肥満細胞が刺激されて顆粒が放出されて、じんましんを引き起こします。ただし、アレルギー性じんましんの患者さんの割合はそれほど多くなく、じんましん全体の1割未満です。

抗原になる物質は、「食べ物、薬品、植物、昆虫の毒」などがあります。これらの抗原は「接触、飲食、吸入、注射」など、さまざまな形で体内に入ってきます。

●非アレルギー性

アレルギー性以外の、原因が分かっているじんましんです。「引っかくなどの機械的刺激、寒さや温かさ、日光、水との接触などの物理的刺激」などが原因となります。「古いサバを食べるとじんましんが起こる」などの場合、食べ物のアレルギーによるものは少なく、多くはアミノ酸の一種「ヒスチジン」が分解されて、ヒスタミンに似た物質(ヒスタミン類似物質)になることが原因です。このようにじんましんを引き起こす物質を「仮性アレルゲン」といいます。「たけのこなどのあくの強い野菜」が仮性アレルゲンになることもあります。

アスピリンなどの「消炎鎮痛薬」が原因でじんましんが起こったり、悪化することもあります。「ぜんそく、目の充血、呼吸困難」などの激しい症状を伴うこともあります。これは「アスピリン不耐性」というもので、アレルギーとは異なります。

●特殊なじんましん

運動や入浴、緊張などで汗をかいた時にじんましんがでることもあります。これを「コリン性じんましん」といいます。10~20歳代の若い人に多く、皮膚に細かい膨らみがたくさん出るのが特徴です。

また、最近わかってきたのが「自己免疫性じんましん」です。体内で「自己抗体」という抗体がつくられ、それがIgEなどと結びつくことで、抗原がなくても肥満細胞が活性化し、じんましんを引き起こします。一部の慢性じんましんの原因と考えられています。

このようにじんましんにはさまざまな原因があります。症状が強かったり、発作を繰り返す場合には、皮膚科を受診するようにしましょう。

発作の原因になりえるもの

じんましんの原因になるものをまとめておきます。あくまでも参考にとどめて、自己判断せずに医師の診察を受け、調べることが大切です。

①食べ物

小麦、魚介類、牛乳など

②体の中からくるもの

感染症、内臓の炎症、がん、疲労、ストレスなど

③生活環境

寒冷、温熱、日光、ひっかく、圧迫、ダニ、ほこりなど

④薬

抗菌薬、鎮痛薬など

⑤ヒスタミン類似物質

古いサバ、たけのこなど

⑥その他

汗、自己免疫など

診断と治療について

じんましんは、まだはっきりと病気の原因や仕組みが分かっていません。まず、問診や検査などで原因がないかどうか調べて、検査結果をみながら治療をしていきます。

検査

●問診

まずはじめに症状やその経過、じんましんが起こる直前に食べたものや触れたものなどを詳しく聴いていきます。問診で得られた情報に応じて、次のような検査をしていきます。

●血液検査

血液中の「抗原と考えられる物質に対するIgEの量」を調べます。その物質に対するIgEの量が多いと、アレルギーがある可能性が高くなります。

●プリックテスト、皮内テスト

微量の物質を皮内に入れて、皮膚の赤みや膨らみの反応をみて、その物質が抗原かどうかを判定します。

これらの検査は、アレルギーが疑われる場合に行われます。慢性じんましんは原因の特定が難しいため、特に検査を行わずに治療を始めることもあります。

治療

原因が分かっている場合は、原因を避けたり、薬によって症状を抑える治療が行われます。原因が特定できない場合でも、薬による治療を行うことになります。最もよく使われるのは、「抗アレルギー薬(第2世代抗ヒスタミン薬)」の内服薬です。ほかにも「第1世代抗ヒスタミン薬」を注射したり内服することもあります。症状が強い場合には、さらに「ステロイド薬」を注射したり内服したりします。

慢性じんましんの場合は、抗アレルギー薬の内服を続けます。初めのうちは効果が現れにくいですが、1~2週間のみ続けると効果が現れてくることがあります。発作が出なくなったら、徐々に薬の量を減らしていきます。勝手に服用をやめたりしないで、医師に指示に従いましょう。

予防について

●悪化を防ぐ

じんましんは強いかゆみを伴うため、つい掻いてしまいますが、掻くと症状が悪化してしまいます。寒さが原因でなければ、患部を冷やすとかゆみが和らぐので、かゆいところを冷やすといいでしょう。

また、血行が良くなると症状が悪化することもあります。血行を良くする入浴や飲酒は、症状が現れているときにはほどほどにしましょう。

●再発を防ぐ

再発を防ぐには原因が明らかであればそれを避けるようにしましょう。例えば衣類による機械的な刺激が原因ならば、ゆったりとした衣類を選んで、できるだけ皮膚が擦れないようにしましょう。

また、食品はなるべく鮮度のいいものを選び、食べ物のアレルギーがなければバランスよく食べるようにしましょう。ストレスをためないようにリラックスすることを心がけ、規則正しい生活を送ることが大切です。

危険なじんましん

最も危険なのは、じんましんが「アナフィラキシーショック」の症状の1つ、あるいはその前触れ症状として現れている場合です。アナフィラキシーショックとは非常に強いアレルギー反応のことで、その抗原として多いのが食べ物や薬品、はちの毒などです。急に血圧が下がって意識がなくなり、のどの筋肉が収縮して呼吸ができなくなります。

同様の症状はアスピリン不耐性の人にも起こることがあります。

最近注目されているのは、「食物依存性運動誘発性アナフィラキシー」です。特定の食べ物をとった後、2~3時間以内に運動することが発症のきっかけになります。症状が軽ければじんましんが出るだけですが、重ければアナフィラキシーショックを起こします。小麦が原因になることが多く、エビやカニなどが便陰の場合もあります。

アナフィラキシーショックを起こした場合、すぐに救急車などで医療機関を受診する必要があります。じんましんとともに「息苦しい」などの症状が現れたら、直ちに医師の治療を受けましょう。

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